1年以上前にご来館いただき、ご結婚式をお決めいただいたおふたり。
初めてお会いした時から温めてきた進行がありました。
それは新郎様のピアノの生演奏による、新婦様のお歌の披露!
曲は「Beauty and The Beast」です!
まったくピアノの初心者だったご新郎様が、この日のために、学生時代から歌をずっとやっていらっしゃったご新婦様のために、ピアノの練習をしてこられたのです。
前日の夜も、当日も朝早くにご来館いただき練習をされたご新郎様でした。
このために、披露宴会場にはグランドピアノを用意。
「きっとうまくいく!」
そう願った本番。
会場が静まりかえる中、ピアノの演奏がはじまります。
ご新婦様の歌は学生時代に大きなコンクールに出たこともある実力!
本当に素晴らしいものでした。
ご新郎様の演奏も初心者とは思えない、上達ぶりでした。
しかし、曲の途中でご新郎様のピアノ演奏がつかえてしまったのです。
緊張からか中々、曲が進みません。この演奏への想いを1年前からお聞きしていたのに私には、どうすることも出来ず、ただただ、見守ることしかできませんでした。
何度もご新婦様と目を合わせるご新郎様。
何度、演奏が止まっても、ご新婦様は温かい眼差しでご新郎様を見守っていました。
信じている。
その様子が伝わってきました。
私は思わず涙ぐんでしまいました。
皆様に見守られながら、無事演奏が終わると温かな大きな拍手が沸きあがり、ご新婦様の目からは涙が。
演奏はたどたどしいものだったかもしれません。
でも、ゲストのみなさまにおふたりの想いが伝わって、会場中が一体となる素晴らしい演奏でした。
結婚式には、日常にはない特別な時間があります。
ご新郎新婦様とゲストが同じ思いを共有する、一体となる瞬間。
これは、おふたりと私たちプランナーが打合せの積み重ねの中で作りあげていくものだと思います。
一組一組違った大切な想いを、汲み取り、カタチにし、そしてプランナーとして自分の思いもこめる。
そうして、ふたりだけの結婚式を作り上げていくことが、私たち“ウエディングプランナー”の仕事だと思います。
この幸せな時をたくさん感じることができる、この仕事が出来て私は、本当に幸せです!
2004年入社、フォトグラファーとして本社に配属。
その後、ザ・クスノキクラブのゲストはサービススタッフに。
意欲溢れる仕事ぶりを高く評価され、ウエディングを取り仕切るバンケットディレクターに抜擢。
そして、ウエディングプランナーになる。
現在は、広告業務も兼任し第一線で活躍中。